院長ブログ

  • ついでに胆嚢摘出&今度は内側右葉切除さらには子宮蓄膿症検診

    2017.10.3 | 院長ブログ | comment:0

    今日は外来はボチボチ

    手術は2件のみ

    雨ですからね

    そんな中数カ月前に胆嚢摘出&肝臓の内側右葉腫瘍摘出おまけに子宮蓄膿症の摘出をした子の検診がありました

    何度も言いますが肝臓の右葉切除は非常に何度が高く、おまけに子宮蓄膿症が合併・・・

    もう罰ゲームに近いです

    今現在は肝酵素が少し高いですが経過良好

    順調です

    自分自身としてはアンマリ難しい手術はやる時はしたくねーなと思うのですが

    やっぱり術後元気な姿を見せてくれるとやってよかったなと思います

    以前、高名な外科の先生に

    「君が断ったら、たぶんもっと出来ない所に行って手術したりするよ」

    と言われてから極力断らないようにはしています

    ただまあ皆さん手術は成功して当たり前と思っているのが辛い所

    よく多院のSNSで死んじゃったけど精一杯診てもらって有難うございましたとか書いてあるのを見ると正直虫酸が走ります

    やったけど死んじゃったと論文で発表してホームページでは手術した事だけ宣伝してる所

    経過見たら俺だったら救えたんじゃないかと思う症例

    高度な技術で救ったのにセカンドオピニオンとか言って手術できない奴に相談されて治療できなかった件(経過も良くて次の手も考えていたのに残念です)

    まあ色々あります

    まあ大きな事言って個人で対応できない病気もないわけではないですが、その場合でもどこに行けばいいか、そういう逃げ方も勉強しています

    ぶっちゃけ最後の最後の所、医療は確率

    いざという時に広角に対応できる獣医に当たるかどうかで勝負は決まります

    いつか、それは必ずやってきます

    そして

    そのいつか

    それは普通の人には判断出来ません

    僕は人当たりは良くないですが、いつかを見逃さない診療を実施しています

    あなたのかかりつけ

    なりたいです

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 胆嚢摘出&肝外側右葉摘出術

    2017.10.1 | 院長ブログ | comment:0

    毎日難しい手術が続きます

    今日は胆嚢摘出と肝臓の外側右葉の摘出を実施した子が退院

    ちょっと一安心

    この子は胆嚢に泥が貯まって、内科的に治療していたのですが胆嚢が減少しないので手術に踏み切りましたが、術中所見で肝臓の外側右葉に腫瘍が見つかったので胆嚢と一緒に切除しました

    胆嚢の内容物

    術前に予想していたより石に近く、こんなん内科で無くなるわけないですね

    ただ、残念ながら今の技術では術前に胆嚢の内容物を精査する事が出来ず、開腹下で確認するしかありません

    肝臓の外側右葉の腫瘍です

    肝臓の腫瘍は場所によって難易度が異なり、左側は結構取れますが、右側の右葉は非常に難度が高く、コロラド州立大のデータでは周術期の死亡率は60%にも及びます

    今回は肝門部に近い所に浸潤していたので、胆嚢を切除してから肝葉切除を実施するというかなりアドバンスな手術を術中に決断して実施しました

    肝臓外科で一番怖いのは出血ですが、術前PCV52% 術後49%、ほぼ無出血で実施できました

    当院では

    これ

    世界最強の止血装置と電気メス

    リーガシュアトライアッドを全ての手術に使用しています

    色々な病院が手術器具の自慢をしていますが、間違いなくこいつが性能ナンバー1

    ただし価格もナンバー1

    これを入れない病院の理由はぶっちゃけ金ですわ

    まあこんな事書いて毎日難しい手術をしているわけですが

    本音は

    避妊、去勢とか体表マスとか、まあ楽なの取りたいです

    スイカかメロンかっていうマスはなしです

    毎日毎日

    ここは修羅の国か!?

              (北斗の拳 修羅の国編より)

    最近調べたらうちが地域で一番ワクチンや避妊去勢が安いようです

    世界最強、激高の機械を使い

    最高の糸を何にも言わずに使い

    使い捨てのドレープを何も言わずに使い

    最難度の手術をいきなり実施できるスタッフ、術者(まあ俺なんだけど)が実施する手術

    どうですか?

    ワクチンとか楽な事はよそでやって

    しんどい事を持ってくる人

    やるけど、心の中は

                     (漫画太郎)

    です

    まあ冗談ですが

    よろしくお願いします

     

     

     

     

     

  • シェパード(ベルジアンタ-ビュレン)の会陰ヘルニア

    2017.9.30 | 院長ブログ | comment:0

    今日はベルジアンタ-ビュレンの子の会陰ヘルニアの検診でした

    経過は良好のようです

    ベルジアンタ-ビュレンて余り聞かない種類ですがベルギーのシェパードらしいです

    会陰ヘルニアとは、性ホルモンの影響でお尻の筋肉が落ちてしまい、直腸が蛇行して排便障害が出たり、腹腔内臓器が脱出したりする厄介な病気です

    治療法は基本的に去勢と筋肉が落ちたことで出来るヘルニア孔を塞ぐこと

    簡単そうに聞こえますが、結構厄介で難度が高い方になります

    一説には再発率30%

    特に大型犬えの難易度はマックス

    調べてみたら

    厄介な症例の集まる二次診療施設である日本大学の外科がアメリカの獣医学会で発表した論文の中で

    最高体重は24キロ

    この子はそれ以上ありました(泣)

    26キロ近くだけど、実際は会陰ヘルニアで痩せてるだけで骨格は30キロ以上はあると思います

    術中所見も小型犬とは筋肉の配置や残り方全てが違う・・・

    一般的な術式単独では歯がたたないです

    この子も術中に術式を若干変更、複数の術式の組み合わせが必要になりました

    よく猫は小型の犬ではないと言いますが

    大型犬は大きい小型犬ではない

    とも声を大にして言いたい

    この病気

    去勢してれば基本なりません

    獣医が去勢を奨める理由で前立腺肥大がーとか色々いいますが

    本音を言えばこの病気が厄介だからというのがあるんじゃないかと個人的には思います

    去勢

    しましょう!!

     

     

     

  • 麻酔のセミナーに行ってきました

    2017.9.30 | 院長ブログ | comment:0

    昨日は夜から麻酔のセミナーに行ってきました

    このセミナー

    新規開業向けといいながらオッちゃん、オバちゃんばっか

    開業したての若い子なんていないセミナーでした

    麻酔は密室で行われているため非常に分かりにくい

    以前、麻酔モニターの会社の人に聞いたら

    血圧を測る機械を持ってても、術中に実際に測ってる所は20%くらいだそうです

    あっうちは必ず測ってますよ

    逆に測らないと怖いです

    しかし

    こういうセミナーとか出席して思うのは獣医療の多様化、高度化

    新規開業むけといっても出席してるのは大体イツメンばっかし

    勤務獣医師が増えているのはやっぱり景気とか飼育頭数の減少とかいうのもあるんだろうけど、ついて行けんから、腕に自信がないからってのもあるんじゃないかとふと思う

    自分自身開業してあらゆる疾患に対応してきて本当そう思います

    たくさん獣医がいればいいというもんでもない

    山椒は小粒でもピリリと辛い

    負けないぞ!!

     

     

  • 本日29日は7時までです

    2017.9.29 | お知らせ, 院長ブログ | comment:0

    本日29日は7時までです

    市内で麻酔についての勉強会いってきます

    こんなに勉強してどこを目指すか

    (北斗の拳より)

    なんてね

    そして

    (北斗の拳より)

    神とも闘う技術

    目指します

  • 電話、メールでのセカンドオピニオンお断りのお願い

    2017.9.11 | お知らせ, 院長ブログ | comment:0

    最近、ブログを見て、全国からセカンドオピニオンや病気の相談が相次いでおります

    これについてはお答えしたいのはやまやまですが、やはり見ないと分からないと言うのが現状です

    診察しない上での説明はこの場合はこうで、この場合はこうといった風に場合分けが困難で非情に時間がかかり、お待ち頂いている飼主さまの迷惑となっております

    電話でいきなりかけてきて

    「時間がないから」

    とか

    「遠いから」

    等色々言われるのですが

    費用を払ってまってる患者の時間や僕の時間はどうなんの?

    遠くてこれないなら、そもそも当院の患者なの?

    といった問題が生じます

    私は、目の前にいる来院してくれている動物に全力を尽くすのも当然の事ですが、診療している時間以外も多くの時間を直面している疾患の文献を読んだりといった時間に費やしています

    よって、電話、メールでの相談はお断りさせて頂きます

    なお、診療時間のお問い合わせ、継続診療中の投薬等、その他に関しては看護師が対応いたします

    お気軽にお尋ね下さい

  • 君はクレージージャーニーを見てるか?

    2017.9.10 | 院長ブログ | comment:0

    最近、全然病院と関係のない事を書いてる私です

    結構遅い時間まで診察してるので見る番組は限られるのですが

    最近はクレージージャーニーと言う番組を良く見てます

    毎回、異色の旅人が出てきて世界中を旅する番組ですが

    最近はまっているのが

    爬虫類ハンター 加籐さん

    世界中の爬虫類を素手で捕まえ

    例えば世界最大のカエルを捕まえ

    この笑顔、半端ないです

    またある時は素手でワニを捕まえ

    心配するディレクターに

    と言い放つ

    そりゃそうだけど、雑すぎ シンプル過ぎ

    小池史

    本当、バカなのかと一見思うんですが

    素手だと敏感に組織を見極められるとか、動きのある物は発見できるけど動かないものは発見できないとか

    X線透視(動画)で異物や異常を発見し、手術で触診している身からすると、同じやんと同意すること多数

    参考になります

    獣医師、テレビ見る時も常在戦場

    気は抜けません

     

     

     

     

  • 腸捻転 腸管切除 端々吻合

    2017.9.9 | 院長ブログ | comment:0

    久しぶりに真面目なブログ

    今日は腸捻転で腸管切除した子の抜糸でした

    経過は良好

    元気です

    腸捻転とは腹腔内で何らかの理由で腸がねじれて閉塞を起こす疾患をいいます

    この子は午後6時に来院、7時半には診断、ドカっと輸液して九時には切り始め10時半には手術終了

    当院では異物や腸閉塞の診断にエコー検査と特殊な造影剤を使ったX線透視(動画で見れるX線、持ってる所は少ない)を用いて迅速な診断を可能にしています

    この技術、自慢

    普通の病院ではバリウム検査やCT検査で確認するんですが、バリウムは診断に時間がかかるし、CTはそもそも麻酔が必要です

    その点うちは造影剤のんで台の上で寝ころがせるだけ

    簡単、迅速です

    開けてみたらこんなんでした

    完全に腐ってる!!!

    結構な量の出血も!!

    こんなんゆっくり普通の病院みたいに診断してたら死んでしまいます

    ちゃっちゃっと腐った所を切除、吻合して終了

    来院されている飼主さんは分かると思いますが

    当方、イケメンでもないし、口もうまくないし、接客上手でもありません

    性格も、学校の先生や怖い先輩方から

    「いい根性しとるやんけ!!」

    と言われたことはあれど

    いい性格してるとは言われた事ない

    ただし、キチンと検査して、キチンと治す

    腕は確か

    ご信頼下さい

     

  • オススメ本

    2017.9.8 | 院長ブログ | comment:0

    最近涼しくなってきましたね

    夏の疲れが出てきている頃じゃないでしょうか

    祭りが近いからそれどころじゃないんスかね?

    僕の方は、日々の診察に追われ、次々に送られてくる専門書

    ちょっとまいってます

    そんな合間をぬって,サクッと読める本を息抜きに読んでます

    最近読んだ中で面白かったのがこれ

    ご存じテストステロン氏の一冊

    結構売れてるらしいのですが

    べンチプレスが全ての悩みを解決する!!

    そんなアホなと思うけど、読んでみると

    説得力十分!!

    最近やる気の出ない方 疲れている方、目標を失ってるかた

    オススメです

    まあ、長々書いたけど、これ乗せたかっただけなんだよね

    頑張りましょう!!

    ワッショイ!!

  • The chainsmokers

    2017.9.8 | 院長ブログ | comment:0

    今日は七時に閉院

    九時より市内にて顔面頸部の形成外科について学んできました

    行き帰りはもちろん阪和道

    The chainsmokersのCDを聞きながら90キロで爆走(雨でスリップするからね、安全第一)

    最近は40超えて結構よれてる事も多いですが

    NO MUSIC NO LIFE

    良い曲聞くと京都のうだるような暑さの中、一日18時間勉強して偏差値40近く上げた18歳の頃のビリビリするような感覚が戻ります

    ビりギャルなんか目じゃないし

    まだ、俺、戦いの途中

    まあ、明日になったら今日の疲れでヨレヨレかもしれませんが

    錯覚かな?!

    明日もがんばります」

     

東岸和田動物病院

岸和田市土生町2-30-15(イオン近く)

TEL. 072-438-7878

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