症例のご紹介

  • 膀胱破裂 腹壁ヘルニア 横隔膜ヘルニア同時整復

    2016.12.3 | 軟部外科 | comment:0

     

    ミックス猫、一歳

    外から帰って来てから元気がないとの事で来院

    レントゲン検査、エコー検査で腹水が貯留、腹水は尿が疑われた

    また、右腹壁が破れ、皮下に腸管を触知した

    尿路損傷、腹壁ヘルニア整復のため同日、外科的介入を実施した

    rimg0105

    膀胱破裂部

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    横隔膜ヘルニア部

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    腹壁ヘルニア部、ここから腸が飛び出していました

    rimg0115

    横隔膜ヘルニア及び腹壁ヘルニアを整復、胸腔カテーテル設置

    rimg0107

    膀胱破裂整復

    術後、二日間ICUにて管理、2日後の胸腔カテーテル抜去、4日後に尿道カテーテルを抜去

    1週間で退院した、、退院後1週間で抜糸

     

    経過良好です

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  • 筒状包皮を利用した会陰尿道造ろう術

    2016.8.15 | 軟部外科 | comment:0

    雄猫の尿道結による閉塞に実施します

    従来の方法では尿道の先端を切除、直接皮膚に縫いつけるため、皮膚の尿焼け、また体内の深い所から尿道を皮膚表面に持ってきて縫うため閉塞のリスクを伴いましたが、閉塞部位である陰茎から包皮を取り外し尿道の広い所と包皮粘膜を縫いつける事によって比較的自然な排泄経路を確保する事ができるのと、外観を自然に保てます

    CIMG2590

    術前)

    CIMG2591

    術中所見)

    CIMG2592

    術後写真)

    従来法と比べ、手術テクニックが必要なため、実施している所は少ないですが

    特別な理由がないかぎり、包皮粘膜を利用した手術をオススメいたします

  • 短頭種気道症候群

    2015.6.2 | 軟部外科, 院長ブログ | comment:0

    おうちのワンちゃんで、とくに短頭種(パグ フレンチブルドッグ等)ですぐに呼吸がガーガーなる子いませんか?

    それ、病気です!!(当社比99パーセント!!)

    病名は短頭種気道症候群

    顔が潰れている事により

    ①軟口蓋の過長

    写真の軟口蓋と書かれている組織が長すぎて気管に入ってしまう事で起こります

    これだけみても分かりずらいですが治療は外科的にこの組織を短くする事です

    CIMG2115 CIMG2116

    ②鼻腔の狭窄

    こんな感じで鼻の穴が潰れているのを一部切除して

    CIMG2067

    (術前)

    CIMG2068

    (術後)

    こんな感じで鼻の穴を広げます

    ③喉頭嚢の外反

    声帯の奥の喉頭室の・・・・と行きたいのですが 説明が長くなるので省略です

    これらの疾患が複合あるいは単独で発症する事によって起こります

    治療は内科的にステロイドや冷房を効かせてノドが腫れないようにする事と手術して治す方法がありますが、

    多少リスクもありますが

    まあ物理的に閉塞しているので手術した方が無難です

    この病気だと換気がうまくいかないので熱中症になりやすかったり呼吸困難を起こしやすくなります

    暑くなってきたのでご注意を

     

     

  • 会陰尿道瘻造瘻術(他院で手術後2カ月での再発、再手術)

    2015.4.19 | 軟部外科, 院長ブログ | comment:0

    13歳の7キロの大きな猫ちゃんの会陰尿道瘻造瘻術を実施しました

    会陰尿道瘻造瘻術とは猫の尿石症からおしっこが詰まって出なくなった時に実施する手術

    今回は2か月前に他院にて手術を実施するも再閉塞してショック状態を起こしていた子の手術でした

    CIMG1988

    《術前写真》:完全に班痕化して尿道も何も分からず、おしっこも出ずショック状態でした

    実は自分、尿閉解除(尿道閉塞の事)は大得意で、勤務してた時も解除できなければ呼ばれるくらいだったのですが

    この子のように包皮も尿道も全部切除されていて尿道が完全に見つからなければ手術せざるを得ません

    CIMG1989

    《術中写真》;かなり奥まで繊維化していて、坐骨海綿体筋等を切除しても尿道が短く、おなかに尿道を開口する腹部尿道瘻も検討しましたが術後のQOLと生存期間を考慮して通常どうり会陰尿道瘻を作りました

    CIMG1991

    《術後写真》:太いカテーテルが入るくらいまで拡張しています、見た目は女の子のようになります

    CIMG2001

    《術後1カ月半》:きちんと開口しています。

    この疾患は基本は内科管理ですが、いざという時にはこのような手術が必要です

    猫の尿石症の時、あるいは手術しかないと言われた時

    御相談ください

    基本は内科管理だと思いますので、僕だったら詰まってるのを解除して手術を回避できるかも・・・

    です

    ついでに、皮膚病なんかで抗生剤を色々ずっと多様しているかた

    この地区で開業して3年位の経験ですが多剤耐性菌の発生率が半端ないです

    おそらく獣医師側の問題ですがいざという時に抗生剤が効きません

    ご注意を

     

     

     

     

     

  • 鼠径ヘルニア

    2014.12.18 | 軟部外科 | comment:0

    おうちのワンちゃん猫ちゃんで足の付け根にこんな腫れのある子、いませんか?

    sokei herunia

    それはもしかしたら鼠径ヘルニアかもしれません

    鼠径ヘルニアとは鼠径輪と言われる太腿の付け根の穴が大きすぎる事によって腸や子宮が飛び出してくる病気で、戻らなくなると腸が壊死したりして緊急手術が必要になります

    CIMG0549

    この子は片側の子宮の腫瘍化した卵巣がと十二指腸から大腸までが飛び出していました

    CIMG1885 CIMG1886

    ここまでのヘルニアは稀ですが、飛び出した十二指腸~大腸を開腹下でヘルニア輪を切開拡大しての整復、子宮は腫瘍が大きすぎて途中で子宮を分断して摘出、ついでに膣の5センチ大の腫瘍を会陰切開しての摘出。

    そのまたついでに余った皮膚と一緒に乳腺腫瘍も摘出等

    術前5キロの体から全部で1キロの腫瘍を摘出、手術時間二時間半の手術になってしまいました

    鼠径へルニアはすぐに整復が必要というわけではありませんが、置いておくとこのような事も起こります

    避妊去勢など麻酔をかけるようなことがあれば一緒に整復されることをオススメします

     

     

  • 臍ヘルニア

    2014.12.12 | 軟部外科 | comment:0

    おうちのワンちゃん、猫ちゃんでかわいい出ベソをお持ちのかた、いますね

    臍ヘルニア

    こんなの

    これは正式名称は臍ヘルニアと言って、腹壁に穴が開いている事によって、腹腔内の脂肪が出ている状態で、穴の大きさによっては腸なんかも出たりします

    押したりすると引っ込む事が多いので余り気にされる方が少ないのですが

    時々、戻す事が出来なくなって(かんとんと言います)

    こうなる事があります

    CIMG1517

    この子の場合は脂肪がカントンして戻らなくなっていました

    こうなってしまったらすぐに手術が必要です

    まあ普段はすぐに手術が必要なわけではないので、避妊去勢など、何か麻酔をかけるような事があれば同時に手術がおすすめです

    また普段柔らかいのが硬くなった、あるいは赤黒くなった、戻らなくなったなどがあればすぐにご相談ください

     

     

     

  • 会陰ヘルニア

    2014.12.10 | 軟部外科, 院長ブログ | comment:0

    OLYMPUS DIGITAL CAMERA

    おうちのワンちゃんで肛門の横が写真の様に腫れていてウンチが出ない

    心当たりがありませんか?

    それはもしかしたら会陰ヘルニアという病気かもしれません

    会陰ヘルニアとは骨盤の筋肉の委縮、欠損によって直腸を支えられなくなる病気で多くは去勢を行っていない高齢の雄犬によく見られます

    症状は会陰部の腫脹、排便困難 排尿困難と多岐にわたり、直腸が穿孔したり膀胱が出てきて閉塞すると死にます

    図にすると

    CIMG1874

    正常な子はみっしり筋肉がついて隙間がありませんが

    CIMG1875

    ヘルニアの子はこんな風に大穴があいてます

    CIMG1839

    実際の写真です、金属製の器具が入っている所がヘルニア孔です

    ここから膀胱が出たり直腸が出たりして色々問題を起こします

    CIMG1876

    上からみるとこんな感じ、直腸が蛇行してウンコがでなくなります

    治療は外科手術ですが

    CIMG1877

    最近でた外科の雑誌でもこれぐらい方法があり、決め手の方法はありませんが

    当院では精巣の膜を使う方法(総鞘膜法)か人工メッシュを使う方法を好んで実施しています

    CIMG1840

    実際の手術写真です

    この子は陰睾で精巣の膜が使えなかったので人工メッシュを使用して閉鎖しています

    「去勢は可哀そう」と言ってるあなた

    この病気、なったらもっと可哀そうですし、治すのは結構大変です

    去勢をしておけば防げる病気ですので、早期の去勢をオススメいたします

    また

    「まだウンコが出てるからいいや」と言ってるあなた

    そんな問題じゃありません

    色々お早目にどうぞ

     

     

     

     

     

  • 帝王切開

    2014.11.23 | 軟部外科, 院長ブログ | comment:0

    現在一時半

    帝王切開の片づけして帰るとこ

    夜オペは疲れますが帝王切開で元気な子を見ると元気がでますCIMG1814

    ミャー!!

    CIMG1815

    もひとつミャー!!

    知ってるとは思いますが、生まれたばかりの子は猫みたいにミャーミャーいいます

    決して猫と間違えてる訳ではござんせん

    元気に育てよ!!

     

  • 胆汁漏出性腹膜炎

    2014.5.25 | 軟部外科, 院長ブログ | comment:0

    胆汁漏出性腹膜炎から復活した子の検診です

    CIMG1449

    この子は胆嚢ではなく、肝臓の尾状葉の乳頭突起というお腹の一番深い所にある肝臓の肝内胆管が破れているという、素人が聞くとそうなんって感じでしょうが、玄人目になるととんでもなく大変な状況だったのでした(解剖学的に分離が難しいんです)

    胆嚢破裂だったらよくあるし、比較的楽なんですけど・・・

    正直、胸腔と腹腔ドレーンを二本入れて、酸素ケージで入院と言う危ない状況

    これを乗り越えられたのは

    最後まで信じて治療させてくれた飼い主様だと思います

    獣医として、一番困るのは改善する見込みがある、あるは手だてがあるのに、途中で理由を付けて梯子を外される事

    僕がプロとして持っている信念は決してあきらめないという事です

    どんな状況でも状況が少しでも改善する手があれば提案するし、そのための情報を持っておく

    そして改善するために合理的に判断していく

    今が苦しくても、乗り越えて1年、2年と元気に過ごしている飼い主様はみんな、やって良かったと言ってます

    もちろん、神様ではないので、全てを治す事はできませんが

    やらなければNO CHANCE

    神ではなく、全てを見通せないからこそ一貫して治療して行く事が大事なのではないでしょうか

    そこで大事なのが

    インフォームコンセント

    十分しているつもりですが

    どうしたってプロに見える事、出来る限界を全て伝えるのは難しい

    今後の課題です

     

  • 口鼻瘻

    2014.5.12 | 軟部外科, 院長ブログ | comment:0

     

    最近、ブログの更新を怠っていたので今日は久しぶりに更新です

    今日は真面目な話

    口鼻瘻のお話

    みなさん、歯磨きが大事だという事はご存じだと思います

    歯石がたまって歯周病が進行すると口が臭いとか、歯がグラグラになるとか位は想像できるとおもいますが

    進行して、特に犬歯が抜けると

    CIMG1437

    こうなります

    本当はもっと歯石が付いていましたし、鼻腔内には炎症性のポリープも出来ていたのですが摘出しちゃっってからの写真です

    中央の穴は犬歯が抜けたところで、中に覗いているのは鼻腔になります

    こうなると食べたものが常に鼻の中に入る事になり、鼻水やくしゃみが出て非常に苦しい

    これだけ大きいと塞ぐのは結構難しいし大変です

    歯肉は完全に後退していますので頬の粘膜も使って塞ぎます

    CIMG1438

    こんな感じです

    術後は2週間程柔らかいものを食べさせてもらう形になります

    今日は術後1週間目

    経過良好です

    みなさん歯は大事です

     

     

     

     

     

東岸和田動物病院

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