院長ブログ

  • 糖尿病の手術

    2013.11.3 | 軟部外科, 院長ブログ | comment:0

    先月、先々月といやらしく難しい手術続き・・・

    ブログネタになりそうな面白い事もなく、今日もお仕事

    そんで今日は先月に手術した子の検診です

    元気!!元気!!

     

    この子は先月に糖尿病と子宮の異常が発覚して手術した子

    子宮の病理検査では非腫瘍性のポリープだったのですが、子宮疾患は腫瘍などでなくてもやはり体調を悪化させるため、異常があれば切除せざるをえません

    ポリープが子宮を食い破っており、後腹膜にベッタリ癒着、モリモリ新生血管はある上、尿管等の重要な構造が走っている所

    癒着のせいで、なかなか血管や子宮を露出出来ないわ、糖尿病などの合併症もあり、結構難しい手術でした

    https://www.higashi-kishiwada-ah.com/?attachment_id=1714

    (グロテスクな画像を含みます

    正直、うちのリーガシュアがなかったら、ちょっと厳しかったと思います

    ほんで、今日で約1カ月

    体重も微増で経過良好です

    あとは糖尿病の管理

    ガンバロ~!!

     

     

     

     

     

     

     

  • 眼瞼裂傷

    2013.10.10 | 軟部外科, 院長ブログ | comment:0

    獣医は全科診療

    時には形成外科もどきもやります(グロテスクな画像も含みます

    この子は同居の子に噛まれたた子

    瞼がザックリ短冊状に切れています

    https://www.higashi-kishiwada-ah.com/blog/page-1652/attachment/dsc00223-3/

    縫合直後

    https://www.higashi-kishiwada-ah.com/blog/page-1652/attachment/dsc00225-3/

     

     

    抜糸直後

    https://www.higashi-kishiwada-ah.com/blog/page-1652/attachment/cimg1259-2/

    少し時間が経てばもう少しなじんでくるでしょう

    もともとこの部位の縫合は難しめなのに加えて、外傷は組織が挫滅したりしているので結構難しい

    でも誰も分かってくれない

    自己満です

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 頚部唾液腺嚢腫切除

    2013.9.5 | 軟部外科, 院長ブログ | comment:0

    唾液腺切除(舌下腺、下顎腺)を実施いたしました

    この病気は唾液を出す唾液腺と口の開口部の間に何らかのトラブルが発生する(不明な事が多い)ことにより、皮下に唾液が漏れ出しこんな感じになります

    治療としては何回か貯まった液体を抜くと良くなることもありますが、基本的には外科手術が適応となり、この子の場合は地面に当たってしまう事と液体を抜いても二日程度でこれくらい貯まってしまうので手術に踏み切りました

     

    摘出した唾液腺です

    左の大きい井方が唾液腺、右側の黒い部分が唾液腺の導管で先が黒く壊死、そこから漏れていたと思われます

     

    術後2週間です

    他院にて6カ月ほど内科療法を実施していたため、皮膚の下にカプセルが出来ているため少し唾液の残りの腫れがありますが、しばらくすれば落ち着いてくるはずです

    心当たりのある方はお問い合わせください

  • 猫難治性口内炎

    2013.5.30 | 軟部外科, 院長ブログ | comment:0

    猫難治性口内炎に対して全臼歯抜歯を実施しました

    猫難治性口内炎とはリンパ球性プラズマ細胞性歯肉炎とも呼ばれ、激しい疼痛で採食困難、流涎、体重減少を示す疾患です

    原因としては口腔内細菌の関与、ウイルスの関与、免疫反応の異常などが挙げられていますが不明な点も多い疾患です。

    治療としては、歯石の除去、抗生剤、ステロイドなどが行われていますが、一時的に良くすることは出来ても完治は困難な事が多く、奥歯を全部抜く全臼歯抜歯や全部の歯を抜く全顎抜歯の実施が勧められています

    今回は15歳と高齢の猫ちゃんですが、全臼歯抜歯を実施しました

     

    術前です。写真は消毒した後なので、余り出血が目立ちませんが、実際はかなりの出血と炎症が認められました

    今回は侵襲度を考え、全臼歯抜歯を実施しました

    全部の臼歯を抜歯しますので、術前に神経根ブロック注射、非オピオイド注射など複数の鎮痛法を駆使します

     

    術後の上顎です。抜歯部位を縫合しています

    今日は術後3日目の検診でしたが、良く食べれるようになり改善していました

    侵襲度の大きい手術なので、簡単にどうですか?とは言えませんが

    経験上、かなりの子が改善します

    お困りの方も多いと思います

    どうでしょうか?

     

東岸和田動物病院

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