院長ブログ

短頭種気道症候群

2015.6.2 | 軟部外科, 院長ブログ | comment:0

おうちのワンちゃんで、とくに短頭種(パグ フレンチブルドッグ等)ですぐに呼吸がガーガーなる子いませんか?

それ、病気です!!(当社比99パーセント!!)

病名は短頭種気道症候群

顔が潰れている事により

①軟口蓋の過長

写真の軟口蓋と書かれている組織が長すぎて気管に入ってしまう事で起こります

これだけみても分かりずらいですが治療は外科的にこの組織を短くする事です

CIMG2115 CIMG2116

②鼻腔の狭窄

こんな感じで鼻の穴が潰れているのを一部切除して

CIMG2067

(術前)

CIMG2068

(術後)

こんな感じで鼻の穴を広げます

③喉頭嚢の外反

声帯の奥の喉頭室の・・・・と行きたいのですが 説明が長くなるので省略です

これらの疾患が複合あるいは単独で発症する事によって起こります

治療は内科的にステロイドや冷房を効かせてノドが腫れないようにする事と手術して治す方法がありますが、

多少リスクもありますが

まあ物理的に閉塞しているので手術した方が無難です

この病気だと換気がうまくいかないので熱中症になりやすかったり呼吸困難を起こしやすくなります

暑くなってきたのでご注意を

 

 

東岸和田動物病院

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