御献体をやっとお返しできました

今日、お預かりしていた御献体を火葬

ようやくお返しできました

恐らく現在、愛護法その他の問題で

獣医師の、特にワンちゃんの献体解剖は難しく

知る限り僕も知らない闇のルートに頼るか、アメリカに実習に行くかしないと難しいのが現状です

どれくらい難しいかと言うと

僕の学生時代、約20年前

外科実習時に(それすらもコンプライアンスの問題で実習時間の制限がある中)

当時の外科研究室の助教授が

「悪いな、悪いな、ちょっと確認させて」

と学生の実習を止めさせてまで解剖学的構造を確認して写真撮って

その撮った本人しか分からんような写真が

数年前のセミナーでまだ現役で使われているという

そんな感じです

どこか解剖学研究室に所属すればいいじゃないかとか、模型でいいじゃないかとか思われるかもしれませんが

ホルマリンで固定してしまうと、蛋白が変性してしまい

手術時に必要な膜の解剖が失われてしまうので

タイミングと時間との勝負となり

相当に準備しても

一日17~18時間以上

ぶっ通し

夜通し休憩なしで実施して

それを何日も実施することになり

そうなると休日しかできず

またコロナ禍や私事の骨折など色々あり

お返しが遅くなりましたが

無事お返しできてホッとしました

今回の経験は獣医師人生の中で貴重な経験でした

今後、より多くの動物を救っていく所存です

有難うございました

 

 

久しぶりにセミナーに参加してきました

久しぶりにセミナーに参加してきました

診察は通常通り

突然思い立ったので、当日参加で入場できるか分からず

最悪心斎橋を散歩して帰ろうと思って行ったのですが無事OK

こんな時期にと言われるかもしれませんが

人数制限などの会場自体のコロナ対策はもちろんの事

個人的にもN95マスク着用、アルコール、 AP水持参での参戦 花粉症用メガネ着用

隙はありません

セミナーじゃないと分からないこともあります

実習は消化管の側々吻合

コロナ前は和気あいあいで話ながらやってたのですが

さすがにみんな無言で黙々

こういう新しい生活様式もあります

コロナめ

小汚い居酒屋とか行きたい

 

 

免疫介在性血小板減少症 検診

今日は免疫介在性血小板減少症の子検診でした

と言っても発症は2年半前

現在も免疫抑制剤を内服していますが、まだまだ元気です

免疫介在性血小板減少症とは血小板が少なくなって血が止まらなくなる病気で

この子の場合は血小板がほぼ0の状態になってしまい、大量の免疫抑制剤を投入、二度の輸血、胸水も貯留、最終的にはPCV(貧血の度合い、普通40パーセントくらい9)も10%まで追い込まれて

ICUで高濃度酸素下で約2週間

点滴ラインを死ぬ気で管理した

激闘のサバイバーですが今は元気です

こういう子が入院でいると、こちらも死んでしまいそうになりますし

助かるときも助からない時もありますが

プロとして坦々と打つべき手を打ち

全てをコントロールして

命をつないで

治療を組み立てていきます

こういう戦いに必要なのは技術も必要ですが、飼い主さんの協力が不可欠です

よくインフォームドコンセント、満足の治療とか言われますが

僕はインフォームドコンセントとは

満足のためだけではなく

治療を円滑に進めるためにインフォームしてコンセント(同意)をとる

そういうもんだと思ってます

言葉の足らん人間ですが

戦うときは徹底的に戦います

ご信頼ください

晴読雨読、しかして本棚ぶっ壊れる

ギブス外れて一週間

3分の1加重は許されていますが、フル加重許されず

筋トレもままならず

しても足が効かないので片足スクワットなら半分(片足のみ)

ダンベルフライ 懸垂のみ

暇なので本と教科書読むしかない

というわけで教科書と、最近は確率を復習しています

本当はベイズ統計やってますとか、かっこいい事言いたいんですが

もう場合の数からズッポリ忘れてしまっているのでやり直しです

というか、どうやって獣医になったの?と聞かれる学校で

2か月前にやらされた数学の宿題の解き方聞きにいったら、土日挟まずに

「ちょっと3日待ってくれ(調べてくるから)

っていう数学教師が

「おまえらの行く学校なんかこんな問題でねーんだから要らねーんだよ、解散!!

つってカリキュラム終わらんかったっていう状態だったので

卒業して予備校で自習した付け焼刃

合格した喜びで一瞬にして忘れてしまいました

そんなこんなで本読んで本棚に入れていったら

本棚

崩落!!

専門書の重みに耐えかねたようです

なんか膨らんでるなとは思っていたのですが

中国のビルじゃないんだから勘弁してほしいです

しばらく平積み

従業員のみなさんご迷惑おかけいたします

 

食道カテーテル 続き エルド装置

外国に注文していた薬や器具が届きました

なかなか来ないので、問い合わせたらホノルルの郵便局あたりをほっつきあるいていたらしい

メールで再度ロックダウンになったとの連絡もきていたのでまあしょうがないですね

薬はまあいいいとして今回手術器具を同時に注文

リトラクターは部品足らず

次回追加で発注 御蔵入り

教えてくれたらいいのに

それとこれ

その名もエルド装置

何の変哲もない棒に見えますが

ボタンを押すと

刃が飛び出して糸を引き込む特殊装置になります

何に使うかと言うと犬の食道カテーテルの設置に用います

以前に外科専門誌で紹介されていたのですが、検索かけても出てこず、今回見つけたので購入してみました

食道カテーテルというと猫の設置例が多く

犬でも食道中央部に設置した方が合併症が少ないのですが

中央部まで届く器具がないので

犬は胃ろうか咽頭造ろう術が選択されている状況です

胃ろうは漏出や自己抜去のリスクがありますし

咽頭造ろう術は設置場所に解剖学的に構造物も多いですし、加齢や呼吸器疾患による喉頭の変位 短頭種等ではそもそも口腔内のスペースがないなどで適応が限られる事が多いです

設置法は猫と変わりません

ご興味のある方はご連絡ください

 

 

 

 

 

 

食道カテーテル 我思う

今日のお昼は内視鏡と食道カテーテル設置でした

内視鏡はまあいいとして

食道カテーテルについて

今日は写真撮り忘れてNO IMAGEですが

食道カテーテルとは首から食道にカテーテルを設置して給餌する胃ろうの食道版

メリットは設置が簡単な事、万が一ぶっこ抜いても合併症が起きにくい

胃ろうチューブだと穴が安定するまで2週間は必要で万一抜いたら腹膜炎など重篤な合併症がおきてきます

当院では給餌が大変そうな症例 長期的給餌が必要な症例にはさっさと入れる様にしていますが

これがまた中々飼い主さんが同意しない(今日の飼い主さんじゃないよ)

設置しても動物はあまり気にしないことが多いのですが

見た目が可哀そうらしい

それに

「そこまでして延命しても、本人が望まない」

ともよく言われます

けどさ、これってメシがとにかく食いたくないだけで、死にたいとはこれっぽっちも思ってないんじゃないの?

投薬もできるし、お互いストレスもなくなるし ご飯も食べれし

薬が効くまでとにかく体力を維持しないといけない病気もあるわけで

突き詰めていくと

見た目が可哀そうな状態を見る自分が可哀そう

という動物じゃなくて飼い主の心のありようの問題だったりします

こういう事いう俺ってなんてゲスなんだとも思ったりしますが

仕方ありません

必要な時はさっさと入れましょう

 

 

 

超音波骨折治療器 オステオトロンV

ご報告おくれましたが

ギブス外れました

全開とはいきませんが順調

あと2~3週で完全に元に戻る予定です

そこで出番は当院の誇る超音波骨折治療器 オステオトロンV

これ一日20分当てると骨の癒合期間が30%短縮します

人の機械ですが

犬でも論文有 エビデンスあります

癒合不全になりそうな奴でもこいつがあればくっついちゃいます

当院は整形専門病院ではないですが、超小型犬の骨折なんかもやれるのはこいつのおかげ

色々秘密兵器隠し持っております

トークタウン閉館

骨折ネタも尽き

日々坦々と診療しております

変化と言えば今日でトークタウンが閉館するようです

足がアレなので見に行けてないのですが年末までの営業じゃなかったでしたっけ?

近くなので凄く便利だったんですが・・・

聞けば出来て41年

植えてあるヤシの木みたいな植栽も見たことないくらいデカくなってるし

残念ですが

リニューアルされてパワーアップするのを待ちましょう

しかし、葛城病院に通院するのにイオン突っ切って行くのが近道かつ冷房完備だったので先が思いやられます

まあ来週でギブス外れるのでそれまでの我慢

結局、骨折ネタに戻るなあ(泣)

 

CTで見る俺の骨折

お昼に葛城病院でもらった我右足のCTデータをうちのOSIRIXで見ました

本邦初公開 俺の右足の骨

靭帯の付着部がちょっと剥がれただけ

保存でも行けたけど外科の方が分がいいのと、ちょうどお盆なので手術しただけ

みなさん驚きすぎ(笑)

来週にはギブスが外れますが

今現在もしぶとく蘇って診察してます

そんな俺は不死鳥フェニックス

【フェニックス 戦いの構え】

しかし、人間の病院のデータだろうと他の動物病院のCTデータだろうとやろうと思えばインターネットで繋いでデータを見れる

良い時代になりました

 

これ、CTを自分で持つ必要なくね?

うちは診断含めてALL外注です

僕の得意は手術で撮影じゃない

手術器具とかテクニック向上に資源を使う

そうしてます

開院当初 個人で導入しようかとも思ったけどテクノロジーの進化で自宅だろうとどこだろうとデータの処理ができる様になった事と莫大なランニングコスト、運用と診断スキル、撮影スキルの維持

CT入れた所はしんどうそうだもん

なんだかなあって感じです

今だにCT入れないのという人がいますが

今、組織構成の流行りは3S(スピード、スマート、スモール)ですぜ

知らないの?

昭和脳ではいけません

骨折個人獣医まかり通ります