院長ブログ

来月16歳 胆管閉塞からの胆嚢摘出術&腹腔内腫瘍 同時切除

2023.4.28 | 院長ブログ | comment:0

今日は来月十六歳になるワンちゃんの検診でした

足腰以外元気です

この子は2ヶ月前にグッタリしているとの事で来院

陰部からの出血があったことから子宮蓄膿症を疑いましたが、各種検査で卵巣の10㎝以上の腫瘍からの出血と胆嚢粘液嚢腫からの胆管閉塞由来の黄疸を同時に発症しており同時切除を実施しました

フィラリア症もある事から難手術が予想されましたが、頑張ってくれてその検診です

胆嚢粘液嚢腫とは胆嚢にムチンのうような泥のようなものが詰まってしまう病気で無症状の時もありますが、あればやはり肝臓を蝕みます

実際に摘出した胆嚢ですが

割るとこういうムチンというか泥のようなものが充満しています

教科書的には内科的に閉塞は解除できると書いてあるものもあり、手術をしない獣医さんは内科的にみる事が多いですが

個人的な経験から言うと2~3回内科で躱した症例は

中が癒着や破裂その他、結構ヤバくなってることが多かったり、

肝機能が非常に低下していたり、耐性菌が出ていたり

手術がかなり難しくなることが多いです

この子も肝臓がかなり萎縮及び菲薄化していました

最近、当院で経過観察している子で、たまたますぐ近くの動物病院にかかった時に、エコーで明らかに胆泥が重度に溜まっているのに

「全然溜まってないですね」

と言われ

血液検査で肝臓の数値が上がっている事については

「肝臓に泥溜まってるからね~」

矛盾する訳わかんない事言われたけど

本当はどうなん?

みたいな事言われたので載せてみました

口がうまくないから口ではどうしても負けちゃうんですよね

商売だからって適当な事を言うのは許せません

 

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