院長ブログ

休診日、なれど内視鏡&ひも状異物 動物病院闇話

2023.4.26 | 院長ブログ | comment:0

本日は休診ですが、異物疑いの子がいたため内視鏡で胃内の異物の摘出とひも状異物を腸内から摘出しました

異物摘出をする時にいつも思う事は

「飲んですぐなら内視鏡でほぼ100%とれるのになあ😞」

という事

内視鏡ならお腹を切ることもないし、当日からでもご飯も食べられるし合併症も少ないです

当院では、月に数回内視鏡での異物摘出を実施していますが

今まで針、生理用ナプキン、雑巾、串、コイン 歯間ブラシから大体内視鏡で取ってきましたが、取れなくて胃切開に移行した事は記憶にある限りありません

僕が思うに良い病院というのは胃切開、腸切開、腸の吻合がない病院だと思います

腸切開&摘出は要するに異物が腸にいくまで診断が遅れた、あるいは飼い主が連れてこなかったって事

腸の吻合に至っては 異物が詰まって腸が虚血壊死を起こしての繋ぎ直しになるので更にどうしようもないって事

ちなみに胃切開は内視鏡で摘出できなかった時に胃を切開して取り出すことで

まあ、普通口から食道通って胃に行ったのなら、まあ内視鏡で取れるよねって話で

胃切開の比率が多いっていうのは担当医がヘボイ可能性があるって事で(10件に一件でも多いんじゃないかなあ)

本来内視鏡は異物を取り出す道具じゃないので

下手に勤務医さんに頑張られて何百万もする内視鏡を壊されるよりも、

胃切開の方が簡単で、糸と手術道具だけでできるので安い上に

飼い主さんに凄い事をしたと思ってもらえるし、入院費用その他も稼げるので

「○分やったら胃切開に移行しろ」

って闇の指令が出てることも多いです

こんな事書くと、自分が胃切開しなきゃならん時に

自縄自縛になって

「お前、言ったやんけ」

と言われると困るので中々言えんけどね

東岸和田動物病院

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