院長ブログ

今更 獣医師として考えるコロナ

2020.6.7 | 院長ブログ | comment:0

獣医師としてとか書いてますが、獣医業界全体のコンセンサスではありません

私的なコロナ観

僕の意見です

何故、慌てふためいて誰よりもフェイスガードやらガウンやらをかき集めたか

言い訳ですが書いていきます

理由その1

病原性について

コロナの致死率は治療したら約2~3パーセント 医療崩壊を無治療と言うと医療従事者に怒られるけど

イタリアなんかは医療崩壊して10%越え

これし、大体他の感染症だとどれくらいか?

僕の知識の範囲だと

エルトール型のコレラがこの位

治療すると2パーセントくらいの致死率で無治療だと10%くらい

医療崩壊と言ってもなんかはやってるだろうし

コレラなら治療は点滴、抗生剤でウンコ垂れ流してれば治る上に

基本は下水管理で収束するけど

コロナは接触、飛沫感染で治療法がなくて人工呼吸で意識消失下で3週間

まあこんな感じです

やばくないですか?

理由その2

ここから獣医師目線

他の動物のコロナウイルス感染症と比較した

コロナ、動物もあります

犬も猫も

人と同じで大概病原性が強くない、大体下痢くらい

ただ、猫のコロナウイルス感染症は別

通常は病原性は弱いけど 突然変異で病原性が強くなって腹水や胸水が貯まったり、体内に肉芽腫を作ったりして致死率ははほぼ100%です

年齢も決まっていてほとんどが若い子だったりします

その本体は免疫複合体介在性血管炎を特徴とする慢性進行性疾患と言われています

学生時代の伝染病の教科書を引っ張りだして発症病理をみると

経口または経鼻感染したFIPVは、まず上部気道あるいは腸の上皮細胞で増殖する

ウイルスは、粘膜バリアーを通過後、マクロファージに感染し、、血流を介して全身の標的臓器に広がっていく

以下略

続き)

ウイルスの感染によって産生された抗体が血中や血管周囲に遊離するウイルスと結合し免疫複合体を形成する。この免疫複合体が小血管壁やその周囲に付着し、そこに補体が結合する事によって脈管組織が障害され、脈管炎や血栓形成をきたす

(動物の感染症 近代出版より)

今、コロナの病態が分かってきて

血栓形成と血管炎が原因と言われていて

これ、種が違うから症状出るところが違うだけで似てないですか?

最初からサイトカインストームが原因で肺炎起こしてるって話が出ていて嫌だなと・・・

だとしたら感染後の晩発の合併症、例えばSLEとかリュウマチとか自己免疫性疾患が将来出そうじゃないですか

ついでに肺での増殖ばっかり言われてるけど、元々コロナは下痢のウイルスで

ノロウイルス感染症は発症終了後1週間で糞便中のPCRは陰性化しますが、

コロナは大体平均22日

腸管上皮のターンオーバーがたしか2~3日だったと思う(うろ覚え)

絶対腸でも増殖してるよね

だから僕は公衆トイレも行きません

その3

感染は拡大するか強毒化するか

俺の見方

大体ウイルス学者なんかは将来的には弱毒化すると言ってますが

どうですかね

ウイルス自体はただの自己増殖プログラム

増殖の過程で遺伝子はランダムに変化、自然淘汰圧によって優勢な型が決まってくるわけで

感染拡大期には分裂が盛んな方に有利で淘汰圧がかかりやすくなるし、収束期には分裂がゆっくりな方が有利で淘汰圧がかかるだけで

ウイルスの意志とか、ウイルスには損とか言ってる学者には疑問を感じます

これって砂とか雲とかじっと見てると顔が見えたり、犬が見えたりしてくるのと一緒じゃないのかな

人類は感染症を乗り越えてきたとか言ったってたまたま生き残っただけで

いまでも感染症に適応できずにうっかり絶滅しちゃった両生類の話とか結構あるからね

たとえ適応したとして

10世代あとに適応しても今を生きる自分には関係なし

ついでに

人間はライフスパンも長いし 繁殖力も大したことないから

ネズミとかと同列には語れないし

100年後に適応したとして

遺伝子調べたら田中さんの遺伝子しか残ってなくて

人類は感染症を克服した

最高!!

とか言われても平井の僕としては困ってしまします

というわけで今後もしばらく誰よりも早く対応していきます

宜しくお願いいたします

 

 

 

 

 

 

 

東岸和田動物病院

岸和田市土生町2-30-15(イオン近く)

TEL. 072-438-7878

土・日・祝も診察中

診療時間