今日は2か月半前に実施した腹部尿道瘻造瘻術の検診がありました
腹部尿道瘻とは通常、会陰部に接続している排泄部位、つまり陰茎や膣に開口している尿道を移転して腹部に開口する手術を言い、何らかの障害、腫瘍や会陰尿道瘻造瘻術の失敗などの後に実施される救済手術です
通常こんなんなのを
こんな感じにします
実際は
こんな感じ
この子は奈良で会陰尿道瘻を何回か受けダメで腹部尿道瘻にして何度も閉塞してしまうとの事で来院
当院で再手術となりました
この手術は尿道開口部の縫合法と術後の管理法にコツがあって
特に、今回は何度目かわからない回数の手術をうけているので 尿道も短く通常の何倍も難易度が高くなります
術後も、ある程度マメに管理ができないといけないし、定期的な術後チェックも必要なので正直受けるか若干迷う症例でした
正直人(飼い主)を選ぶ手術です
まあ要するにネッカー付けといてねってしつこく言っても取っちゃう様な人はダメって事です
そこまでやってもある程度リスクもあるので、そういうのも含めてお互い信頼がないとできません
この飼い主さんは結構遣ってくれてるので今のところ大丈夫
しかし
信頼・・・
難しいですよね
医療において信頼って言うと治療する側が一方的に患者に信頼されるために歩みよらなければならないみたいな風潮になってるわけですが
診察終了間際の初診患者で、長期ほっといて重症化した子を連れてきて、
「説明しろ、信頼できない」
とか言われて
会計時に
「金はない」
とか
まず俺の信頼性以前に、お前が俺を信頼させろよな!!
なんていうこともあって
信頼は相見互い
難しいです