超大型犬40キロ弱のベルジアンタ-ビュレンというシェパードの抜糸が無事完了しました
たかが去勢でしょ
と思われるかもしれませんが、小型犬と大型犬では訳が違います
おまけに会陰ヘルニアを併発しかかっている上に触らせないくれない・・・
そういうのは単純な処置であっても難易度マックスです
このこは去勢で前立腺肥大が治まって会陰ヘルニアの症状が治まってきたのでこのまま経過観察(筋肉がまだ残っている)
出てきたらやります
しかしこの子
そう以前紹介した他のベルジアンタ-ビュレンの会陰ヘルニアの子のご紹介です
その子はその後経過良好です
日本大学の論文でも7年だった8年間だったかのデータでも最高体重が20キロくらいだった
ので結構前人未踏です
これ自慢!!
この手術、難易度高めですが結構得意です
どれくらい詳しいか!?
日本大学の先生の会陰ヘルニアのセミナーで坐骨神経の走行を写した写真がよく出てくるんですが(坐骨神経を避けるのと動脈を避けるのがこの手術は難しい)
その神経の持ち主の名前まで知ってるくらい
どうだ!!
たぶん先生も知らんと思うぞ!!
ありゃ、ブウの坐骨神経で間違いない
なぜ知ってるか
かれこれ15~16年前学生時代
やはり外科実習があってその時の子だからです
たまたま友達が世話してた子で
その先生
学生の実習を中断して、体位変換して毛刈りしてまで切開して確かめていたので覚えてるんですよね
そん時先生が言ってたのが
「どうしても坐骨神経の位置がわからん」
当時良い解剖の本がなかったのもあるけど、なんちゅう事すんねんと思ったけど
レベルの違いはあれ、同じ臨床家として時に悩みながら病気と闘うようになった今なら少しその先生の気持ちが分かります。
命は受け継がれるとか言ったら大袈裟ですかね
その時は分からんかったけどね
ただ、その友達は泣いてましたわ
今でもその友達とは年に何回か飲む機会があって
「お前のブウは今でも役にたっているぞ」
って言ってやろうといつも思ってるんですが
まあ、大体酔っぱらって言い忘れてしまうんだんなあ~
残念!!