院長ブログ

歯周病治療

2017.10.27 | 院長ブログ | comment:0

今日は歯周病の話

みなさんのワンちゃん、猫ちゃんの口の中を見たことありますか?

顔を舐められて悶絶した経験のある方

いますよね

そういう子は歯周疾患かもしれません

ワンちゃん、猫ちゃんはなかなか歯みがきをさせてくれませんのでどうしても歯石が貯まりがち

まあ唇まくったっら誰でもわかるわな

ただ獣医学的には見えている表面の歯石も問題ですが、むしろより問題なのは歯肉の下の歯根、歯槽骨の状態

昨日治療させてもらった子の写真ですが

見た目はそんなに歯石は付いていない

飼主様も歯磨きを熱心にしていたようです

でも写真を撮ると

歯周病で歯の周囲の骨が溶けている、その上後ろの歯根の根本も根尖周囲病巣になって骨吸収している

これぐらいにあると下顎骨折一歩手前です

これ、反対側の正常写真

違いわかりますか?

こういう歯はレントゲンで確認しないと分かりません

ちなみにこういう歯は基本抜歯適応ですが、レントゲンで確認せずに普通に抜きにいくと骨折します

この場合、普通のスケーリングを実施したあと、神経ブロックをして、特殊なチップ付の機械を使ったり、歯肉を切開して歯槽骨を歯科用のマイクロエンジンで削ったり、抜歯後、綺麗に穴を掃除して、抗生剤入れて、粘膜あるいは歯肉でフラップ作って閉鎖する・・・等々

専用の道具と複雑な工程が必要となり

結構大変です

ついでに、この歯は見る奴が見ると、歯の骨性癒着が結構あるのと歯根が九の時に曲がっている難抜歯というのも分かります

こういうのを術中に見ると

あ~!!今日は昼飯くえな・・・

もとい

時間がかかりそう

というのも分かります

ちなみに一年に一回の歯石除去が奨められています

みなさんレッツ!!歯のケア!!

東岸和田動物病院

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