院長ブログ

シェパード(ベルジアンタ-ビュレン)の会陰ヘルニア

2017.9.30 | 院長ブログ | comment:0

今日はベルジアンタ-ビュレンの子の会陰ヘルニアの検診でした

経過は良好のようです

ベルジアンタ-ビュレンて余り聞かない種類ですがベルギーのシェパードらしいです

会陰ヘルニアとは、性ホルモンの影響でお尻の筋肉が落ちてしまい、直腸が蛇行して排便障害が出たり、腹腔内臓器が脱出したりする厄介な病気です

治療法は基本的に去勢と筋肉が落ちたことで出来るヘルニア孔を塞ぐこと

簡単そうに聞こえますが、結構厄介で難度が高い方になります

一説には再発率30%

特に大型犬えの難易度はマックス

調べてみたら

厄介な症例の集まる二次診療施設である日本大学の外科がアメリカの獣医学会で発表した論文の中で

最高体重は24キロ

この子はそれ以上ありました(泣)

26キロ近くだけど、実際は会陰ヘルニアで痩せてるだけで骨格は30キロ以上はあると思います

術中所見も小型犬とは筋肉の配置や残り方全てが違う・・・

一般的な術式単独では歯がたたないです

この子も術中に術式を若干変更、複数の術式の組み合わせが必要になりました

よく猫は小型の犬ではないと言いますが

大型犬は大きい小型犬ではない

とも声を大にして言いたい

この病気

去勢してれば基本なりません

獣医が去勢を奨める理由で前立腺肥大がーとか色々いいますが

本音を言えばこの病気が厄介だからというのがあるんじゃないかと個人的には思います

去勢

しましょう!!

 

 

 

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