今日は猫ちゃんの難治性口内炎の治療のため全臼歯抜歯の予定でした
猫ちゃんの口内炎はよくある病気で
腎不全や白血病、猫エイズ等の基礎疾患から来る事も多く、抗生物質やステロイドなど内科的に見てしまう事も多いのですが、最終的に多くの場合、抜歯が必要となります
その場合、臼歯のみの抜歯で60% 犬歯も含めた全顎抜歯では80%の改善率と言われています
またステロイドなどの対症療法で経過を見てしまうと、歯が歯槽骨と骨性癒着をおこしてしまい抜歯が非情に困難になる事が多いので注意が必要です
さて今回の子は3歳であまり年齢が言っていないのですが、今後の事と麻酔時間の負担を考えてまず全臼歯抜歯の実施となりました
が!!
通常うちの場合は歯科処置の場合、歯槽骨の具合や歯周ポケットの具合を見るためにプロ―ビングと言って細い針状のものでポケットの深さを測ったり、口腔内レントゲン検査を実施するのですが
結果
歯槽骨が融解して骨髄炎お
こしてるやんけ!!!
しょうがないので犬歯も含めた全顎抜歯となりました
疲れましたわ
麻酔かける前にはこんなのまずわかりません
こんな具合に歯科処置は麻酔をかけないとしっかりした事が分からないことが多く、歯科処置をするならレントゲン検査を必須となります
飼主に伝わらないんで、お金にならないので、やってない病院多いんですけど
また、抜歯時にきちんと歯が抜けているか、残根の確認にもレントゲンが必要です
そんなこんなで整形から歯科まで何でも真面目にやっております
繰り返しますが
歯科でお困りのかた、歯科用レントゲンは必須です