大変ご迷惑をおかけいたしますが
6月22日(土曜)は獣医師、学会出席のため休診とさせていただきます
よろしくお願いいたします。
平井 浩太郎
2013.6.11 | お知らせ, 院長ブログ | comment:0
大変ご迷惑をおかけいたしますが
6月22日(土曜)は獣医師、学会出席のため休診とさせていただきます
よろしくお願いいたします。
平井 浩太郎
2013.6.10 | お知らせ, 院長ブログ | comment:0
歯根膜剥離チップを導入しました
と言っても分かりづらいと思いますが
抜歯に使います
ちいさなチップですが抜歯する時に歯茎の骨と歯の間の靱帯をスイスイと切り離します
従来だと、奥歯のようなしっかりした歯の場合、まず奥歯をドリルでいくつかに割って、こんな千枚通しみたいな器具を歯と顎の骨の間に刺し込んでテコの原理でヨッコラしょと脱臼させる必要がありました
当然、テコの原理を使うので歯周病で顎の骨が弱っている子や小さい子ではダメージが大きく、骨折の危険性も高いです
このチップを使ったら絶対にその様な事がないとは言えませんが安全性は飛躍的に高まります
当院では必要に応じて歯科用レントゲン撮影も行うなど安全性に配慮した処置を実施しています
また、歯石除去時には歯の研磨とフッ素の塗布、歯周ポケット内に抗生物質を注入するなど人レベルでの歯科診療を目指します
歯が折れた場合の歯髄療法なども行っておりますので、もしもの場合はご相談承ります。
こんな小さなチップですが
先日、入れ替えた内視鏡
さっそく出動しました
上は胃内
今度は十二指腸
荒れてます
やはり消化器疾患の診断、治療に内視鏡は欠かせません
自画自賛ですが十二指腸を簡単に見るのは難しい
こんな感じ
自由自在です
合わせて大腸内視鏡も実施していますが結果は後日
取り合えず薬も効いて経過良好です。
昨日、入院した350グラム、手のひらサイズの子猫ちゃんです
昨日は、ノミ寄生による貧血、消化管寄生虫感染、脱水、耳ダニ、猫風邪とも言われる猫鼻気管炎で食事もとれず死んでしまいそうな状態でしたが
今はこの通り、結構元気にご飯をガッついてます
しかし、この季節は子猫ちゃんの保護が多いですね
猫ちゃんを保護するにあたって最低限必要な事は、一見健康な子でも
①便検査(寄生虫のチェック):便の持参をお勧めします
②白血病、猫エイズの血液検査
③耳ダニのチェック
④ノミ駆除
⑤一般身体検査(先天的異常、心音など)
⑥60日齢と90日齢でのワクチン接種
が必要です。
また呼吸器症状、皮膚症状などがあればその治療も必要です
避妊・去勢にかんしては原則6カ月齢以降での実施となります
新しくご家族を迎えられたかた、ご相談にのります。
場所がトークタウンの真裏なんで
結構そこらをチョロチョロしているんですが
木下書店さんで立ち読み中に飼い主様から声をかけて頂きました
「めちゃめちゃ元気になったで!!まだもう少し生きそうや」
との事
思えば、この子とは木下書店さん二階の時から
まず、食物アレルギー性皮膚炎を治し、高悪性度の肥満細胞腫という癌の摘出及び転移していた頸部の気管周囲のリンパ節郭清
そして今回は14歳となり、腎不全を発症してきてからの子宮蓄膿症での子宮全摘出
結構やってます・・・
子宮全摘出からは一カ月、肥満細胞腫の摘出からは1年
食事療法は必要ですが、取り合えず大丈夫でしょう
こちとら技術と知識を売る仕事
嫌な事も言いますが、良く信じてくれたなと思います
ただ、週刊モーニングのグラゼニを熟読中に後から肩を掴むのは勘弁
結構ビビりました
次からは前からお願いします
2013.5.30 | 軟部外科, 院長ブログ | comment:0
猫難治性口内炎に対して全臼歯抜歯を実施しました
猫難治性口内炎とはリンパ球性プラズマ細胞性歯肉炎とも呼ばれ、激しい疼痛で採食困難、流涎、体重減少を示す疾患です
原因としては口腔内細菌の関与、ウイルスの関与、免疫反応の異常などが挙げられていますが不明な点も多い疾患です。
治療としては、歯石の除去、抗生剤、ステロイドなどが行われていますが、一時的に良くすることは出来ても完治は困難な事が多く、奥歯を全部抜く全臼歯抜歯や全部の歯を抜く全顎抜歯の実施が勧められています
今回は15歳と高齢の猫ちゃんですが、全臼歯抜歯を実施しました
術前です。写真は消毒した後なので、余り出血が目立ちませんが、実際はかなりの出血と炎症が認められました
今回は侵襲度を考え、全臼歯抜歯を実施しました
全部の臼歯を抜歯しますので、術前に神経根ブロック注射、非オピオイド注射など複数の鎮痛法を駆使します
術後の上顎です。抜歯部位を縫合しています
今日は術後3日目の検診でしたが、良く食べれるようになり改善していました
侵襲度の大きい手術なので、簡単にどうですか?とは言えませんが
経験上、かなりの子が改善します
お困りの方も多いと思います
どうでしょうか?
内視鏡が来た!!
写っているのは新種の病原体!?
ではなく自分です
歓喜の表情アップ撮りです
今日で新しい病院に移ってちょうど1年になりました
周りの人には一年経ってどう?とか聞かれますが
自分的には木下書店さん二階で診療していた時と変わらず
毎日、一件一件丁寧に見ていたらいつの間にか一年が経ってしまった様な気がします
最近は、勤務医時代に診させて頂いていた患者様が
別に、身を隠していた訳ではないのに
「見つけましたよ」
と言って、わざわざ市内からお越し頂く事が多くなってきました。
そういう意味では少しずつ知名度も上がってきたのかな、と言う気もします
写真は昨日来られた子で、先天性の巨大食道症の子です
この病気は食道が広がって、ご飯が喉を通らず、肺炎を起こして死んでしまうことの多い病気です
初めて見た時には500g程度で手のひらに乗るくらいの大きさ、ご飯が食べられず誤嚥性肺炎で死にそうでしたが、今年で6歳、まだまだ元気です
ついでに、この飼い主様のご実家の子も16歳時に脾臓のかなり大きな悪性腫瘍を摘出
今年20歳になって足腰は弱ってきたそうですが元気だそうです
こういうのを聞くと元気が出ますね
この仕事、命を預かる仕事ですから結果が重要です
一途一心、今日も明日も命を繋ぎます
2013.4.11 | お知らせ, 院長ブログ | comment:0
今年度から大阪動物ERセンターが開院となりました。
主にアメリカで研修を受けた獣医師がメインで診療を実施する、新しい高度夜間救急センターとなります。
診察時間は夜八時から深夜26時までです。
場所は大阪市中央区になりますので若干距離がありますが、車で40分くらいと、こちらから一番近い夜間センターとなります。
また、当院の診察券の提示を頂けると診察料が若干割り引きされます。
詳しい地図、受診方法はホームページトップの院長ブログ下にアイコンがありますので、宜しくお願いいたします。
2013.3.26 | 整形外科, 院長ブログ | comment:0
今日は、先日、膝蓋骨脱臼整復手術を実施した子の抜糸を実施いたしました
膝蓋骨とは大腿骨にある溝の上にある小さな骨で、太ももの筋肉(大腿直筋)と脛の骨を靱帯で結ぶ、俗に言う膝の皿の事
膝蓋骨脱臼とは、その膝蓋骨が大腿骨の溝から外れてしまう病気で、小型犬に多く、痛みを伴います
また、基本的に進行性の病気であり、早期の手術が奨められている病気です
手術としては、溝を深くする造溝術、脛の筋肉の付着部を切って移動させる脛骨粗面転移術、脛と太ももの裏にある種子骨を糸で結ぶ関節外固定、関節包を短く縫い縮める外側関節包縫縮術など色々な術式を犬種、重症度に合わせて選択します
この子の場合は痛みを伴うとの事で手術を実施しました
写真は造溝術前の膝関節の写真です。溝が浅いのと、習慣性に脱臼していたため、写真左手下の関節軟骨が白く変性しています
今度は造溝術後です
関節軟骨の変性部位及び犬種的に膝関節伸展時にはずれるため、造溝術の1種であるTBR変法と関節外固定術、外側関節包縫縮術を実施しました。
術後は自宅で軽いリハビリを指示
今日で術後約14日、抜糸しました
走る時に時々足を上げるとの事ですが、普通に歩いています。
安静を指示したのに走ってるって・・・
ふう・・・
まあ、いいでしょう
もう少し日にちが経てば普通に戻ると思います。
でも、言う事も聞いて欲しいもんです。