院長ブログ

猫の口内炎 全臼歯抜歯

2021.9.16 | 院長ブログ | comment:0

今日は猫ちゃんの口内炎に対する全臼歯抜歯の検診でした

猫の口内炎は、はっきりとした原因は分かっていないのですが、内科治療で治癒することが乏しく、最終的に抜歯が必要になることが多いです

成績は報告によるのですが臼歯のみの全臼歯抜歯で6割以上、全顎抜歯で90%以上で最終的に改善が認められるとされていますが

負担を考えてまず全臼歯抜歯から入ることが多いです

 

今回は全臼歯抜歯実施後4日目の検診でした

 

術前の写真です、

エイズも陽性なので多少心配したのですが

 

 

術後4日目、かなり改善しています

この病気は内科治療で引っ張ってしまう事が多い病気です

しかしステロイドを投薬していた個体では外科的介入後の口腔粘膜の炎症が治癒しにくい事がわかっていて

個人的には、原因はステロイド投薬個体では歯の骨性癒着が起こってくる事、

吸収病巣の併発と進行、外部炎症性歯根吸収と残根が多くなり、抜歯が困難になる症例が多いからと思っています

当院では、というか俺は歯科専用レントゲンとサージカルルーペを駆使して

丁寧に丁寧に一本一本抜歯していきます

術前に撮影して

 

抜いては撮影

残根を確認します

出来るだけ早期の抜歯が推奨されています

この子は4歳でした

お困りの際はご相談ください

 

 

 

 

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