ブログさぼってます
マダニ駆除、マダニからくる人獣共通感染症について調べていました
マダニに興味の無い方はスル―お願いします
製薬会社からの学術報告から生態の本までアマゾン大活躍
これでも一部です
きっかけは猟犬が来た事
マダニぎっしり着いて行ったのですが、ネクスガード付けているとの事
効いてないなというのが始まりです
色々調べてみると
ネクスガードのマダニ駆除までの時間は48時間
製薬会社に問い合わせると 噛みついてからは24時間との事
ここで重要なのはマダニの生態です
マダニは吸血するときに噛みついてセメント質で体を固定して吸血するのですが、
そのとき宿主にくっついたあとすぐに吸血するわけではなく結構体をウロウロするのとその時期は体から結構落ちるので周りが汚染されるため宿主についてすぐに駆除できる製剤が必要です
なぜなら落ちたマダニが人を刺すから、動いてるマダニは他の宿主に移動するから
48時間っていったら一緒に寝てるひとならマダニと一緒にベッドインなんて事になりかねないですよね
しかも二晩も
ヤバいです
ただまあ、間違ってはいけないのは媒介性疾患が感染するのはマダニが噛みついてから24~48時間以降なので、犬は大丈夫らしい
結論
犬を防御できるけど人は防御しない
冬でもマダニが出ます、人がSFTSに感染するから年中経口薬の投与が必要ですとか書いてる事多いんですが、おそらく嘘っぱちです
フェイクニュース!!
経口剤ではなく他の薬が必要です
学術データ
各種駆除剤を使った状態でのマダニによる攻撃試験実施3時間後のデータです
上のオレンジ線はスポット剤 青は経口ノミマダニ製剤のネクスガード、緑は3ヶ月効果の持続する経口ノミマダニ薬のブラべクト錠
経口剤はほぼ全く効いてない
まあ当たり前ですよね、吸血しないと効かないんだから
(北斗の拳より トキと闘うラオウ)
ただしノミにはこれらの薬はよく効きます
おそらくマダニ防除に関してはノミとは別個の対応をとったほうが無難でしょう
具体的にはスポット剤が有効と思われます
メーカーも分かっていて
ある経口ノミダニ薬の新薬のパンフレットには投与後8時間で即効性があるってうたっていたのでよく見ると、48時間前にマダニをくっつけてキッチリ噛みついてから投与して8時間で死ぬよって話だったり
今一番売れている経口ノミダニ薬の学術担当に聞いたら
「家でブラッシングしてください」
って言われ
「家でブラッシングしたら生きてるダニが落ちて室内が汚染されますよね」
って返すと
「48時間室外に置いとくとか・・・」
そんな無茶な・・・
しかし担当さんメッチャ嫌そうやったなあ~
ちなみに各種官公庁のホームページではマダニ防除に犬猫のマダニ駆除をしなさいとは書いてないんだなあ~
色々変態的に調べてます
御相談ください
また真面目の事書いちゃった スイマセン