院長ブログ

回盲部結腸切除および空腸結腸吻合術

2013.9.15 | 腫瘍外科, 院長ブログ | comment:0

16歳の猫ちゃんの盲腸部分の腫瘍を摘出いたしました

術前の状態で16歳と高齢なことに加え2カ月で体重が25パーセントも減ってしまっていたり、猫エイズに感染していたり、腎不全があり他にも色々となかなか状態は悪かったですが、腫瘍が完全に腸を塞いでしまっているとなれば手術をせざるをえません

場所は回盲結腸部と言われる所で直腸に血液を送る血管が入りこむ所、少しでも血管に傷を付けると腸が壊死してしまうという、通常の腸の手術に比べて100倍くらい(言いすぎかも・・・)難しい所でしたが無事成功

摘出前

摘出後

本日抜糸、食事も採れるようになり、元気も出てきました

病理結果は悪性度の高い腺癌

ワンちゃんネコちゃんの消化管の腫瘍は発見された時点で根治が困難な事が多く

この子の場合も全てを取り除くことは出来ませんでしたが、腸閉塞さえ解除できればご飯も食べられますし、元気もでます

高齢の子で最近食欲がない、時々嘔吐するなどございましたら早目の検査をお勧めいたします。

 

 

 

 

 

こんな感じ

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