症例のご紹介

鼠径ヘルニア

2014.12.18 | 軟部外科 | comment:0

おうちのワンちゃん猫ちゃんで足の付け根にこんな腫れのある子、いませんか?

sokei herunia

それはもしかしたら鼠径ヘルニアかもしれません

鼠径ヘルニアとは鼠径輪と言われる太腿の付け根の穴が大きすぎる事によって腸や子宮が飛び出してくる病気で、戻らなくなると腸が壊死したりして緊急手術が必要になります

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この子は片側の子宮の腫瘍化した卵巣がと十二指腸から大腸までが飛び出していました

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ここまでのヘルニアは稀ですが、飛び出した十二指腸~大腸を開腹下でヘルニア輪を切開拡大しての整復、子宮は腫瘍が大きすぎて途中で子宮を分断して摘出、ついでに膣の5センチ大の腫瘍を会陰切開しての摘出。

そのまたついでに余った皮膚と一緒に乳腺腫瘍も摘出等

術前5キロの体から全部で1キロの腫瘍を摘出、手術時間二時間半の手術になってしまいました

鼠径へルニアはすぐに整復が必要というわけではありませんが、置いておくとこのような事も起こります

避妊去勢など麻酔をかけるようなことがあれば一緒に整復されることをオススメします

 

 

東岸和田動物病院

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