院長ブログ

  • 精巣腫瘍摘出

    2014.5.15 | 腫瘍外科, 院長ブログ | comment:0

    精巣腫瘍摘出した子が無事抜糸しました

    13歳と高齢だった事もあり飼い主様も心配されていましたが

    元気、元気

    CIMG1442

    抜糸後はそそくさとお帰りに・・・

    とにかく元気です

    高齢で去勢していない事で起こってくる病気は会陰ヘルニア、精巣腫瘍、前立腺疾患など命に関わる事が多く大変です

    だから去勢はしましょう

    な~んて普通の獣医は言うんでしょうが

    なったもんは仕方ない、治すしかないですね

    ただね

    男性諸氏、分かると思うんですが(女性も一緒でしょうけど)

    一生使う事もないのに、色々持て余して、悶々として過ちをおかしたり(追いかけまわしたり、脱走とかね)して

    挙句の果てに命に関わります・・・なんて

    割に合わんワン

    なんて直接インフォームしたら言いそうだな~

    去勢したらいつでも賢〇タイムだもんな~

    な~んて、うっすらとバカ獣医は思うのでした

    失礼!!

     

  • 乳腺腫瘍摘出術

    2013.10.10 | 腫瘍外科, 院長ブログ | comment:0

    16歳、フィラリア陽性、自壊して大量出血していた乳腺腫瘍を摘出した子の抜糸が完了しました

    以前から小さなしこりがあり、経過観察していたそうですが、2週間でこのサイズになったそうです

    (かなりグロテスクな画像が含まれます)

    術前はこんな感じ

    https://www.higashi-kishiwada-ah.com/?attachment_id=1682

    かなりの大きさです

    抜糸後

     

    元気です

    現在、ワンちゃんの平均寿命は13.9歳だそうです

    正直、かなりのハイリスク手術、

    大きさ、腫瘍の悪性度、腫瘍血管の多さ、年齢、フィラリア感染なども半端ではない手術でした

    乳腺腫瘍はワンちゃんの腫瘍で一番多い腫瘍ですが、避妊手術を実施すれば、初回発情前で0.05% 二回目の発情前で8% 二回目の発情以降の実施で26%の発生率と避妊手術で発生を予防できる腫瘍です

    フィラリア予防に関しては今更言うまでもありませんが、当院の地域は周囲の自然環境も相まって感染率はかなりの割合になるようです(出来たら通年予防、抗体検査をしましょう)

    また、腫瘍に関しては大きさが二倍になるスピードが人間だと一番早いものでも数カ月単位なのに対し、ワンちゃんネコちゃんでは2~3日で倍の大きさになる事もありますし、良性のものが悪性に転化することもありますので経過観察はお薦めしません

    一度病気になったら治すのは大変です

    自信があるから今回、手術を実施しましたが、状態が悪い子だとこちらも命がけです

    医学は魔法ではありません

    早期発見、早期治療及び予防が大事ではないでしょうか

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 回盲部結腸切除および空腸結腸吻合術

    2013.9.15 | 腫瘍外科, 院長ブログ | comment:0

    16歳の猫ちゃんの盲腸部分の腫瘍を摘出いたしました

    術前の状態で16歳と高齢なことに加え2カ月で体重が25パーセントも減ってしまっていたり、猫エイズに感染していたり、腎不全があり他にも色々となかなか状態は悪かったですが、腫瘍が完全に腸を塞いでしまっているとなれば手術をせざるをえません

    場所は回盲結腸部と言われる所で直腸に血液を送る血管が入りこむ所、少しでも血管に傷を付けると腸が壊死してしまうという、通常の腸の手術に比べて100倍くらい(言いすぎかも・・・)難しい所でしたが無事成功

    摘出前

    摘出後

    本日抜糸、食事も採れるようになり、元気も出てきました

    病理結果は悪性度の高い腺癌

    ワンちゃんネコちゃんの消化管の腫瘍は発見された時点で根治が困難な事が多く

    この子の場合も全てを取り除くことは出来ませんでしたが、腸閉塞さえ解除できればご飯も食べられますし、元気もでます

    高齢の子で最近食欲がない、時々嘔吐するなどございましたら早目の検査をお勧めいたします。

     

     

     

     

     

    こんな感じ

  • 膣腫瘍摘出

    2013.1.15 | 腫瘍外科, 院長ブログ | comment:0


    この写真

    かなり大きいです。

    元々膣粘膜だった所が腫瘍化して出てきています

    10センチ以上あり、自壊してくる可能性、排尿困難が出てくる可能性が高かったので摘出を実施しました。

    サイズがでか過ぎるので会陰切開して膣を切って、切除を実施

    <

    こんな感じ

    見えている透明な管が尿道カテーテル、腫瘍は尿道口の真上から始まるやっかいな場所に

    なんとか取れましたが、排尿困難がでるのも時間の問題の場所でした

    病理検査でも再発・転移はないとの事

    術後
    <

    もとの状態に

    きれいでしょ

  • 耳介拡大切除及び耳道再建術

    2012.12.31 | 腫瘍外科, 院長ブログ | comment:0

    大晦日ですが、やってます

    今日抜糸に来た子です
    他院にて短期間に二度の腫瘍切除術を受けて、再発

    切除不能との事で来院されました

    術前はこんな感じ、壊死と出血のコントロール困難な状態でした

    耳を残してあげたかったのでメスを入れる瞬間まで迷いましたが、耳の軟骨を超えて側頭筋にまで喰い込んでいたので、耳の基部を含む、耳介拡大切除および垂直耳道切除、耳道再建手術を実施しました

    そして今日抜糸してこんな感じ

    順調です。
    病理結果もキッチリ取りきれていると報告がありました

    この子の飼い主様が医療関係者で、耳で苦しんでいる子達の為に是非掲載してくださいとの事より載せてみました

    どうにもならない病気も多いですが

    外科で救えるものもあります

    来年も力の限り頑張っていきます

東岸和田動物病院

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