院長ブログ

上腕骨外果骨折 SHELTRE HARIS Ⅳ型

2017.2.18 | 院長ブログ | comment:0

今日、検診で来院されたのは上腕骨の外果骨折の検診で来院したモモちゃん

術後3週間、少しビッコはまだ残っていますが経過良好です

この手術、実は非常に難しい

本当は専門医に行くべき症例ですが、技術的、設備的に可能なのでオーナーさんの希望で実施しました

まあ、だれも分かってくれませんが・・・

五歳の子供にみせたら

「すごいねー、でどこが折れてるの?」

そんなもんです

まあ、それはいいとして、今回のブログは動物病院ブログあるあるのうちはこんな難しい手術やったど~って話ではなく

高度医療、高価な画像診断について

自分なりの考えを言ってみたい

最近、結構な割合で高かったとか言われて怒られてしまったので・・・

当院でも、時々、CTやMRIの撮影がメインですが、高度医療や専門医の診断を勧めるときがあります

そんな時に僕の頭で何を考えてるかと言うと

医療と思っているので

大体、無難で安全な方法を奨めることにしています

例えば、椎間板ヘルニアの場合

話すのは

ひとつはグレード4くらいまでは内科療法の成功率は81% 外科の改善率は95%くらい

微妙でしょ?

ただし、個人的には管理の問題などがあるので手術の方に分があると思ってますって伝えてどうしますか?

次に、どの検査を選択するか?

人間でヘルニア診断するのにCT単独で診断やんないよね、脊髄造影で診断やんないよね、

MRI撮るよね

と言う話

実際、これらは左右の間違いの多さ、多発性椎間板ヘルニアの場合の責任病変の確定の難しさ、神経の炎症を診断できない事、なんかを話してどうします?

撮影するならMRIも撮りましょうよ

と言う話

こちらも商売、霞を食って生きてるわけではないのに、紹介したって一円のキックバックもないのを何故紹介するか

だって無難だから

僕の方が治療経験が豊富で、色々な病院の失敗を見てきてるから

費用の概算を示して、どの治療を選択するか判断してもらう

だって自由診療なんだから

当院もインフォームドコンセントを大事にしていますが

人間と違うのは、人間は問答無用に検査して治療選択をどうするか?という話になるのに対して、動物は検査するかどうかも選択しなければならない

そういう難しさがあります

イメージとしては

池からプカっと浮かんできて

「金の斧、銀の斧、銅の斧、あなたの斧はどれ?」

そんな感じです

基本的に全員にフェアに提示しています

当院では、金の斧も銀の斧も銅の斧も大体準備していますが

選択するのは飼主様です

怒らんといてください

 

 

 

 

 

東岸和田動物病院

岸和田市土生町2-30-15(イオン近く)

TEL. 072-438-7878

土・日・祝も診察中

診療時間