院長ブログ

膝蓋骨脱臼整復術

2013.3.26 | 整形外科, 院長ブログ | comment:0

今日は、先日、膝蓋骨脱臼整復手術を実施した子の抜糸を実施いたしました

膝蓋骨とは大腿骨にある溝の上にある小さな骨で、太ももの筋肉(大腿直筋)と脛の骨を靱帯で結ぶ、俗に言う膝の皿の事

膝蓋骨脱臼とは、その膝蓋骨が大腿骨の溝から外れてしまう病気で、小型犬に多く、痛みを伴います

また、基本的に進行性の病気であり、早期の手術が奨められている病気です

手術としては、溝を深くする造溝術、脛の筋肉の付着部を切って移動させる脛骨粗面転移術、脛と太ももの裏にある種子骨を糸で結ぶ関節外固定、関節包を短く縫い縮める外側関節包縫縮術など色々な術式を犬種、重症度に合わせて選択します

この子の場合は痛みを伴うとの事で手術を実施しました

写真は造溝術前の膝関節の写真です。溝が浅いのと、習慣性に脱臼していたため、写真左手下の関節軟骨が白く変性しています

今度は造溝術後です

関節軟骨の変性部位及び犬種的に膝関節伸展時にはずれるため、造溝術の1種であるTBR変法と関節外固定術、外側関節包縫縮術を実施しました。

術後は自宅で軽いリハビリを指示

今日で術後約14日、抜糸しました

走る時に時々足を上げるとの事ですが、普通に歩いています。

安静を指示したのに走ってるって・・・

ふう・・・

まあ、いいでしょう

もう少し日にちが経てば普通に戻ると思います。

でも、言う事も聞いて欲しいもんです。

 

 

 

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